2013年09月30日
ビオラ♪ちょっといい話

奄美オーケストラ ビオラパートのSです。
実物を確かめることなく楽器を購入するのは無謀な行為だと考えますが,実は今回インターネットで写真だけ見てパートナーを決めるに至った,売主Mさん(アメリカ

まずは私が悩殺されたビオラの紹介文から
“ こちらは,私の友人の父及び祖父が演奏していたビオラです。 友人家族が弾き継いできたのですが,近年,演奏する者がいなくなったため,私のもとにやってきました。
ところが残念ながら私はチェロ奏者なので,ビオラを活かすことができません。
どなたか,この楽器を愛し,活かしてくれる方にお譲りします。 ”
私の友人の・・・という言い回しもネットショッピングでは避けたいところですが,チェロ弾きに悪い人はいないというマイルールを信じて,
Mさんへ
「 もし私に譲ってくださるのであれば,このビオラは,日本の南の小さな島のアマチュアオーケストラで

設立してわずか2年ですが,12月には200名の市民コーラスとともに,ベートーベンの第九を演奏する予定ですよ。 」
これに対し,大変喜んでくださったMさんからのメッセージ

「 あなたのお話をうかがって,ビオラが,私や私の友人が願った以上に素晴らしい場所にいくことを知って、大変嬉しく思います。
第九のような大作は,プロのみでなくアマチュアの楽団でも演奏されるべきです。
音楽は,技術という枠にとらわれることなく,その作品におしみない情熱を注ぐことができる人々によって演奏されるべきだと私は思います。
なによりも,おおきな挑戦があるからこそ人生は面白い!
その挑戦を受け止め,まい進する皆様のお話をうかがって,とても幸せな気持ちになりました。
私も,私の友人も,あなた方の挑戦を心から尊敬し,応援しています。がんばってください! 」
そして先日,そのビオラが到着しました
近く奄オケの合奏に合流する予定です。
この楽器を通じて,外国のどこかに,
奄美オケの活動を応援してくださる方が
いるなんて,素敵だと思いませんか?
長文を読んでくださった方,ありがとうございます。
ビオラ いいですよ~ 見学・入団お待ちしております